目を開けて
2016年04月19日 (火) | 編集 |
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姉から電話が入る。



今日がヤマ場。先生は明日の話をもうせーへんで。



再び病院へ向かう。



もう手足をばたつかせることすらない。


ミトンは外され、手の拘束も解かれていた。


大きく肩で息をする。


回数も少ない。


以前見たことある。


きみちゃんの最後の日と同じだった。



姉と病院に泊まり込む。

2日ほど前からあまり寝れてない母は姉の家に一度帰した。


徐々に弱くなる呼吸。

度々足を運んでくれる看護師。



呼吸は落ちてきてるけど、まだまだ心臓はしっかり脈打ってますね。



血圧が50を切った。



50を切るとちょっともうしんどいですねぇ。。



日にちが変わった。



しばらくすると一気に呼吸数が減ってきた。


母にタクシーでくるように連絡する。



看護師と夜勤のDRが父を真っ直ぐに寝かしてくれ、首の後ろにタオルを入れて顎をあげ息をできるだけしやすくしてくれた。




主治医にも連絡してます。




モニターの数値があっという間に下がっていく。



姉と声をかける。



ばあちゃんが向かってるからもうちょっと待ってや!!


じいちゃん!


頑張って!!


ばあちゃんを待ったって!!


じいちゃん!!


どんどん弱く細くなる呼吸。



目を開けてほしくて
目を開けてほしくて



閉じていた瞼をそっと持ち上げた。



その目ははすでに生気はなく上目になっていた。



息止まったね。



姉と言葉を交わした。


そして心臓も止まった。


母は間に合わなかった。




………